#:g1: Lispと若者

Posted 2021-12-04 17:38:39 GMT

Lisp一人 Advent Calendar 2021 5日目の記事です。

若い世代の新規参入が進まないためか今となってはLispやってるのは中高年の人達というイメージですが、まあ最初からそうではなかった筈だと思い、Lisp的なイノベーションと若者という視点で並べてみました。

Lispの処理系草創期

当初Lispは当時の他の言語と同じくコンパイラ言語として構想されていましたが、evalの定義をみて、そのままインタプリタとして動かせるんじゃないかと思って実装してしまったのが、Steve Russell氏です。 1937年生れとのことなので1960年付近では大体23歳でしょうか。

1963年にPDP-1 LISPを作ったL Peter Deutsch氏は、当時17歳だったそうです。PDP-1 LISPは初の対話的LISPともいわれています。

日本のLisp草創期としては、中西正和氏がKLISPを開発していたのは、22〜24歳頃のようです。

MACLISP

今のCommon Lispに直接繋がるMACLISP(PDP-6 LISP)が登場したのは、1965年あたり。主要開発者のRichard Greenblatt氏は当時大体22歳位。 ちなみに、チェストーナメントに出場できるレベルのMac Hackチェスプログラムを開発したのも大体同じ時期です。しかしプログラミングに熱中しすぎて大学はドロップアウトしてしました。

Multics MACLISPのメイン開発者だった、David A. Moon氏は、当時学部生ということなので、21〜2歳でしょうか。

Scheme

Schemeの生みの親の一人のGuy L. Steele Jr.氏は、当時21歳位。
Scheme開発の前から、MACLISPのメンテナを引き受ける等Lisp畑では活躍していました。

Lispマシン界隈

Lispで書かれた初のEmacsのメイン開発者だった、Daniel Weinreb氏がEINE、ZWEIを書いたのが18〜9歳。

Franz Lisp界隈

Franzの共同設立者のJohn Foderaro氏らが1980年Franz Lispを作ったのは、大学生〜大学院生とのことなので、二十代前半から中頃でしょうか。 ちなみに、RISCの開発にも関わりが深いようです。

Common Lisp界隈

仕様策定のコアメンバーとして5名が挙げられますが、CLtL1の1984年当時で、

です。言語規格策定のコアメンバーとしては若いのではないでしょうか。

その他

RMSもGLSと同世代で、MIT Lispハッカー文化の最盛期は、1980年代前半あたりに、二十代中半あたりを迎えた人達が活動していたという感じですね。

まとめ

1980年代にコンピューター雑誌を読んでいた身としては、思えば昔は、プログラミングは若者(特に十代)がするもの、という印象が強かった気がします。 プログラマという職業が一般に広まるにつれ平均的な年齢層も上がってきたように思うので、時代も反映されているという気がしないでもないですが、それでも活発な時期にはLispも若者中心に動いているという感じですね。


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