Common Lispのお宅拝見: Xerox Common Lisp篇 — #:g1

Posted 2017-05-09 21:09:29 GMT

今回は、Xerox Common Lisp(Medley3.5)のxcl-userを眺める。
Medleyは、XeroxのLispマシンであるInterlisp-Dマシンの仮想マシン版。
Interlisp-DマシンもCommon Lispの普及に応じて取り込んだため、Common Lispも使えるのだった。
Interlisp-Dで実装されているため、マクロ展開などではInterlisp-Dの関数等が見えてたりして中々面白い。

2002年の時点では、$400から$2000位で各種環境が販売されていたようだが、現在ではどうなのだろうか。

Medleyの導入については過去に幾つか書いているので興味のある方は参照されたい。

さて、Medleyは、ANSI CL化以前という所なので、ユーザーのホームパッケージは、cl-userではなく、userである。
しかし、Xerox CL(XCL)では、xcl-userというのを用意してこちらをデフォルトにしているので、今回は、こちらを紹介することにする。
ちなみに、userは、lispをuseしているだけのパッケージとして用意されてはいる。

(package-use-list :xcl-user)
→ (#<Package LISP> #<Package XEROX-COMMON-LISP>) 

となっている。

xerox-common-lisp(xcl)パッケージは、大体180位のシンボルで、大抵の処理系と同じく、マルチプロセス等の拡張機能、ユーティリティで占められている。
ANSI CL規格以前にはdefpackageは無いが、xclパッケージには用意されているので試してみると、

(defpackage :foo)
→ #<Package FOO>

(package-use-list :foo)(#<Package LISP>)

となり、lispパッケージがuseされるのみ。

ざっと眺めて面白そうなユーティリティを紹介してみると、

XCL:WITH-COLLECTION

SBCLなどにもあるリスト集積のユーティリティ

(with-collection
  (collect 'x)
  (collect 'x))(x x)

XCL:DESTRUCTURING-SETQ

destructuring-bindもCLtL1には存在しなかったが、xcl:destructuring-bindと一緒にsetq版も定義されている。

(let (a d)
  (destructuring-setq ((a . d)) '((1 . 2)))
  (list a d))(1 2)

また、今回も非常にどうでも良い所ではあるが、ユーティリティに定義されていることが多いtruefalseを調べてみた。
XCLには存在したが、もしかしたらCLtL1な処理系でお馴染だったのかもしれない。

(mapcar #'true (il:for i il:from 1 il:to 20 il:collect i))(t t t t t t t t t t t t t t t t t t t t) 
(mapcar #'false (il:for i il:from 1 il:to 10 il:collect i))(nil nil nil nil nil nil nil nil nil nil) 

結び

そういえば、Interlisp-Dといえば、LOOPSなのだが体験できる環境がなく試せていない。
実機のディスクイメージは多数公開されているので、Medley以外でエミュレータが実現されればもしや使えるかも……。


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