Lisp本積読解消: Notes on the Programming Language LISP: The Macro Facility — #:g1

Posted 2017-04-20 15:22:38 GMT

今回は、最近bitsaversにアップされた、Bernard Greenberg氏が1976-78年に書いたLispの入門の手引きNotes on the Programming Language LISPのマクロの章を読む。

Bernerd Greenberg(BSG)氏といえば、Multics Emacsの作者として有名だが、Lispハッカーとしても有名。
そんなBSG氏がMITの学生向けに書いた手引きらしい。
書かれた時期は、BSG氏がまさにMultics Emacsを開発していた頃にあたる。

The Macro Facility

まず、Maclispで魅力的な機能の一つとしてマクロを紹介。
言語を拡張できることを説明し、具体例としては、(setq list (cons item list))のような頻出するものをユーザーレベルでpushとしてまとめられることを示す。
マクロのメリットとして、コンパイル時に展開することによる効率の高さと拡張性について触れ、個々のマクロはLispコンパイラの断片ともいえる、と述べる。 また、Lispでマクロがこれ程便利なのは、LispコードはLispデータであるということを説明し、PL/IやFORTRANではこれ程簡単に言語を拡張できないことを挙げる。
さらに、括弧で表現することに目を瞑れば、どんな拡張でもマクロ→素のLispという変換を使って書くことが可能ということと、その拡張した表現も効率よくコンパイルされうるということがマクロの最大の魅力としている。

最後にDavid Moon氏の

"Functions compute, macros translate."

という言葉を引用して締める。含蓄があるような無いような……。

結び

割と扇情的なところもあり、10年位Paul Graham氏の先取をしている所もあるなあと感じた。
全体的に面白い読み物ではないだろうか。


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